女性がいつまでもキャリアを積み上げていくために大事なこととは?〜森本千賀子さんの講演を聞いて〜

   

女性はライフイベントが多く、どんなキャリアを築いていったらいいのか悩むことが多いですよね。

仕事も家庭も社会活動も、いろんな顔を持って活躍されている女性の代名詞と言っても過言ではない元リクルートの森本千賀子さんのお話を聞く機会がありました。

何を意識してキャリアを築いていけばいいのか、女性のキャリアの築き方のヒントをご紹介します。

 

1.戦略的に自分の価値を高める

 

森本千賀子さんといえば、リクルートでエージェント業務の経験を積まれながらも、数々の本を出版したり、講演会に呼ばれたり、2児の母でもあり、最近はご自身の会社も設立したり…とパワフルで女性が尊敬するようなキャリアを築いている方の1人なのではないでしょうか。

そんな森本さんが女性へメッセージとして伝えていたのは「戦略的に自分の価値を高める」ことなんです。働き方が多様になり、女性は家庭だけという時代ではなくなりつつあります。そんな中でキャリア開発をしていくのは自己責任なんです。

どうやって自分の価値を高めればいいのでしょうか?それにはマイノリティ戦略がポイントになります。つまり希少価値の高い人材になるということですよね。

堀江貴文さんが著書『多動力』で多くの肩書きを持つことを推奨しているのも、このマイノリティ戦略に近い考え方だと思います。いろんな肩書きを掛け算していくと、唯一無二のあなたの価値が高まるんです。

例えば、営業の経験だけだと希少価値は高くないかもしれませんが、営業×ライター×デザイナー×…と掛け合わせていくと、同じスキルを持った人はなかなかいないブルーオーシャン状態になりますよね。

 

2.仕事、家庭、社外活動…どれか1つだけという時代は終わった

 

森本千賀子さんは、本業とプライベート、ライフワーク(社外活動)に自分の時間を3分の1ずつ使っていると言っていました。

一昔前だと、本業を取るためにそれ以外を諦める、家庭を大事にしたいから仕事を諦めるという女性が多かったのかもしれません。でも今は女性も稼いでいた方が自分のためにも、家族のためにもプラスになる時代ですよね。仕事や家庭を言い訳に諦める必要はないんです。

こういうことを言うと、それは森本さんのようにバリキャリ女性だから、強い女性だからできるんだと比べてしまうかもしれません。

決して完璧に全てをこなすべきということではありません。あなたが本当にやりたいこと、挑戦してみたいこと、仕事にならなくてもやってみたいことに、もっと踏み込んでいいということなんです。選択肢を多く持っておくことは、今後生き残っていくために取っても重要なことなのです。

 

3.個人の名前で生きていけるようになる

 

森本さんがリクルート入社初期に先輩にこう言われたそうです。「リクルートの看板がなくても仕事ができるように存在価値が実感できる居場所をつくること。利害関係を超えた人付き合いが大事」だと。

これ、まさにわたしが新卒で入社した石油元売りメーカーを飛び出すときに思っていたことでした。会社の看板をなくしたら、わたしにどんな価値があるのかと。○○会社の○○さんではなく、わたし個人の名前で、わたし個人に対してお仕事をお任せしてもらえるようになりたい。大企業にいたからこそ、そんな危機感を持っていました。

その当時の想いは今でもわたしの行動基準になっているんです。会社に勤めながら、個人としての活動を増やしていくこと。パラレルキャリアの価値って、個人の力を高められるところだと思うんです。

女性はライフイベントが多く、日本の会社では正当に評価されない、能力を発揮できる場がないというネガティブな環境が多いのが現状です。だからこそ、女性は個人の力を高められるようなキャリア形成を意識していくことが大事なのではないでしょうか。

 

 

 

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