組織活性化のコツとは?トップダウン型リーダーの時代は終わった

      2017/10/08

わたしたちは仕事だけでなくプライベートの活動でも、なんらかの組織で動くことが多いですよね。

仕事がうまく回らない、組織のメンバーのストレスが溜まるといった組織内の問題は、組織の活性化がうまくいっていない証拠なのではないでしょうか。

1人だとうまくいくこと、理解できることでも、多くの人が組織となって1つもゴールを目指して進んでいくと、いろんな壁にぶつかってしまうことがありますよね。

組織を束ねる立場になると悩んでしまう組織運営。今回は、組織活性化のコツを3つご紹介します。

 

1.組織を構成しているメンバーそれぞれの資質を見極める

 

人にはそれぞれ強み弱みがありますよね。もともと得意なこと、苦手なこともあります。そんないろんな特質を持った人たちが1つのプロジェクトでうまく活躍していくためには、まず組織を構成している一人一人の資質を見極めましょう。

この資質と正反対の仕事を任せてしまうと、本来の能力が発揮できず、組織にとっても損失ですし、本人もストレスを抱えることになります。

その資質は、大きく分けて次の4つに分類されます。

「新規営業のように前へ出ていけるタイプ」「頭の回転が速く、戦略や分析が得意なタイプ」「会計や法律などの専門性を持ち、的確にサポートするタイプ」「決められたことを確実に処理していくタイプ」

どのタイプが優れているということではありません。どれか一つのタイプの人ばかりが集まる組織はバランスが悪いですよね。

一人一人が輝ける役割を任されるのが、組織の活性化にとって非常に重要です。

いわゆる「適材適所」。言葉では簡単に聞こえますが、これを実際の組織でうまく実践していくためには、組織を取りまとめるあなたが、きちんと個々の資質を理解することがポイントになるんです。

 

2.組織のメンバーに小さな成功体験を積ませてあげること

 

これは組織の活性化だけでなく、個人の生き方においても重要ですが、組織内のメンバー一人一人に活躍の場を与えること、成功体験・達成体験を積ませることがすごく大切なんです。

決して華々しい達成でなくてもいいのです。

例えば、「○○さんなら、しっかりやってくれるから、この仕事お任せする」「みんなが、この前の○○さんのレポート、すごく役立つって言っていたよ」といった、ちょっとした一言が個人のパフォーマンスを引き出すコツなんです。

自分のやった仕事が意味のあることだった!チームに貢献できた!という小さな達成感を一人一人が持つことで組織は活性化します。そして、指示されたからやるという感情ではなく、自らの主体的に業務に取り組む気持ちも芽生えるのです。

 

3.あなたが背中で見せること。そしてメンバーの伴走者に

 

あなたが組織を活性化させたい、組織を活性化させなければいけない立場であるなら、あなた自身が背中で見せることが一番効果のあることではないでしょうか。

スポーツだとわかりやすいですが、部活動でキャプテンの態度が堕落していたり、時間にルーズだったり、試合にも勝てないとなると、部内全体が”こんなもんでいいや”という雰囲気になりますよね。

全国優勝を目指しているようなチームの場合、キャプテンが誰よりも声を出していたり、練習に早く来たり、何かしら背中で見せていることが多いのではないでしょうか。

自然と、この人ならついて行こうと思われる人になることが大事です。

言葉にして指示しなくても、前を見て進むあなたの姿を見て、周りは力を貸してくれるようになるでしょう。それが組織一丸となって前進することにつながり、組織に活性化になるのです。

ただ、注意しないといけないのは、指示命令型、トップダウンの統率型では組織のメンバーはついてこないということなんです。一昔前であれば、上に言われた通りに動く軍隊のような組織が結果を出すことも多かったのかもしれません。

でも今の時代にそんなことをやっていたら、組織のメンバーはついてこなくなってしまいます。

あなたの役割は、メンバーに寄り添って伴走するということなんです。それぞれのメンバーに役割を与え、あとは本人を信頼して任せてみる。でも困った時やいざという時にあなたが寄り添ってアドバイスをしたり、責任を取るという態度を示すことでメンバーは安心して挑戦ができます。

 

 

社会人になると人間関係が複雑になり、利害関係も絡んでくるので、組織をうまく束ねるのが難しいと悩む人もいるかもしれません。

人は機械のように平準化することはできません。感情もあります。

一人一人をもっと観察して、組織のジグソーパズルを組み立ててみてくださいね。

 

 

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