ミスを起こしたあとが分かれ目?!仕事ができる人のミス対処法3ステップとは?
2017/11/05

ミスは人間なら誰しも起こしてしまうことですよね。でも、ちょっとしたミスはなるべく防ぎたいですし、ミスをした後の対応で、仕事ができる人とできない人で差が出ることもあります。
仕事ができる人は、ミスをしてしまったときに、どんな対応をしているのでしょうか?ミスを防げなかったときに、慌てず次のステップに進むために、今回は、仕事ができる人のミス対処法3ステップをご紹介します。
1.仕事ができる人は、まずミスを認める
ミスを起こした時に大きく2つに分かれるのが、自分に原因があったということを認める人と認めない人です。仕事ができる人ほど、自分のミスはすぐに認めてその後の対策に切り替えていきます。自分に非があるということを認めることは、みんな気持ちのいいことではありませんよね。だからといって、人のせいにしたり、知らないふりをしたり…それでは人の信頼を得ることはできません。
ミスを起こしてしまっても、すぐに謝る、自分にも原因があった場合はそれを認めるということを素直にやると、案外周りはサポートしてくれたりするものです。大事なのは、ミスを認めたその後なんですから。
むしろ、これは自分のせいではないと他責にしてばかりの人は、ミスの影響を受けないと思っているかもしれませんが、長い目で見ると、信頼をなくしてしまうという大きな損失につながるんです。
自分が原因だと少しでも感じたら、まずは認めてしまいましょう。
2.ミス発生後がポイント!ミスの原因と対策を考える
ミスを起こした時に大事なのは、なぜミスが起こってしまったのかということです。仕事ができる人は、ミスを起こした後のフォローが違うのです。
ミスの原因をまず分析して、その後の行動を検討します。
・今回起こしてしまったミスは、また同じことが起こる可能性があるか
・同じミスが起こらないようにするには、どのポイントに気をつけなければいけないのか
・目の前への対処だけでいいのか、根本的な再発防止の対策を考える必要があるのか
まずは、目の前のトラブルに対処して火を消すことが優先ですよね。それがひと段落して終わりではありません。また同じミスが起こらないように考えるところまでが、ミスの対処なんです。
ほかの人が作業して、また同じミスを起こす可能性もありますよね。あるいは、そのミスは、ちょっとしたケアレスミスではなく、組織的な問題がひそんでいることもあるんです。
なぜ?を5回繰り返す「なぜなぜ分析」をしてみましょう。そうすると、そのミスの背景が見えてきます。人、モノ、組織体制…どこに原因があるのか分析することが大事なんです。
3.同じミスが起こらないよう改善する
ミスを一度起こしてしまうことは仕方ないと許されたとしても、同じミスを二度繰り返すことは「改善されていない」「学んでいない」と思われてしまいますよね。仕事ができる人は、起こしたミスを改善のきっかけにして、ミスが起こる前よりも良い状態に変えていくということを意識しています。
例えば、わたしが先日経験したのは、生産開始予定のタイミングを誤認識して、生産予測数量が大きく変動してしまったということがありました。
同じことが起こらないようにするにはどうすればいいのか考え、以下のようなステップを踏みました。
自分一人で作業が完結しないものなので(誰かから情報をもらえないと、正しくデータが作れない)、自分だけでなく関係者と同じ情報認識でいる必要があるものでした。そのため「きちんと確認しましょう」という意識だけ、根性論のようなものでは再発防止にならないんです。
結局、プロジェクト一覧を作成し、タイミングなどの情報を一覧で見れるツールを作成しました。仮に、担当者が変わっても、すぐに同じ情報認識でいることが可能、持続可能な流れを作るという目的ですね。
ミスの再発防止を考える時に重要な考え方は、「誰がやってもミスが起こらない仕組みを作れないか」「再発防止という名のもと、無駄にチェック工程が増えすぎたり、作業負荷が増えるのは避ける」(一覧作成という一回で終わる作業負荷はいいが、毎回何か作業が増えるというのは避けたいですよね)ということなんです。
ミスは仕事でよくあることかもしれません。もちろんミスなく完璧にできたらいいかもしれませんが、それは不可能に近いですよね。
そうであれば、起こってしまったミスを学習・改善のきっかけとして、よりよくしていけばミスが活かされて、いいサイクルができますよ。