ハイパフォーマーになるために鍛えるべき6つの特性とは?
2017/10/13

ハイパフォーマー、つまり仕事などで高い能力を発揮する人。できることなら、あなたもハイパフォーマーでいたいですよね。
ハイパフォーマーと思われる人には、いくつかの共通点があります。その共通点は、元々生まれ持った特性の人もいますが、後から鍛えることもできるんです。
今回は、ハイパフォーマーに共通して見られる6つの特性をご紹介します。
1.ハイパフォーマーの大きな特徴「リーダーシップ」
多くのハイパフォーマーが共通して持っている特性はリーダーシップです。リーダーシップと言うと「私は人を引っ張ることができない…リーダーの経験がない」と一歩引いてしまう人が多いのではないでしょうか。
でも、リーダーシップは必ずしもボス猿のように、いかにも権力があって、周りを従えるという権力統率型を指しているわけではないんです。チーム全体に目を配ることができる、メンバー一人一人に寄り添うことができる人になることが大事になってきています。
自分がリーダーシップがあるのかわからない。リーダーになったことがない。まだ部下を持っていない。そんなあなたでも、過去を振り返って、複数人で行動する時にどんな対応をしていたかでその力は見えてきます。
あなたの周りで、すごい仕事ができるハイパフォーマーだなと思われる人は、人を巻き込むのが上手な人が多いのではないでしょうか。つまり、人を力づくで動かすのではなく、巻き込んで周囲が自然と動く環境を作り出すことが得意なのです。
リーダーシップ=力、権力ではないということなんです。強くなければいけないというイメージを一度捨ててみてくださいね。前向きに目標に向かってメンバーみんなが走れるようなチーム作りをすることができる”リーダーシップ”を意識してみてください。
2.ハイパフォーマーのパフォーマンス維持の源は「達成志向」
ハイパフォーマーは、違う部署へ行っても、転職しても、その都度自分で目標を設定して、その目標に向かって走るという達成志向が備わっています。
これは、上司に言われたから頑張る、設定された目標を達成するというレベルではなく、外からのプレッシャーとは別に、自分で自分に目標を課し、周りから設定されなくても突き進める特性なのです。
これは、ある程度子供の頃の経験を見ていても、その人の達成志向が強いかどうかはわかります。運動や勉強や遊びなど、何かに集中して目指していくという経験をしている人は、仕事においても達成志向が強いんです。
大きく、華やかな達成ということではなく、自分で自分にエンジンをかけて走り続けることができるかということなんですよね。
ハイパフォーマンスを維持し続けるためには、自らの意志で走り続けるという、自己管理ができる人になっていくことが大切ですね。
3.先を見て行動できる「イニシアティブ」
イニシアティブとは、先を見て行動ができるかどうかという特性です。ハイパフォーマーは、目先のことだけでなく、先を考えて今やるべきことを考えることができるんです。経営をする立場であればなおさら、この視点はかなり大事ですよね。
パフォーマンスをうまく出せない人は、目先のことだけで精神的にも仕事の力としてもいっぱいいっぱいになってしまうことが多いんです。ハイパフォーマーの場合は、先のことまで視野を広げて、その上で今目の前で起こっていること、やらなければいけないタスクを組み立てていっているんですよね。
4.自分だけに頼らず最善を求める「柔軟性」
年齢にかかわらず、ハイパフォーマーは一つの考えに固執せず、自分の考えより優れているものがあれば積極的に取り入れたり、時代にあわせて方向性を変える特性が強いです。
仕事中に文句ばかり言う人にかぎって、自分が正しいと思い込んで、それ以外の考えを受け入れない人いますよね。柔軟性は、自分の視野を広げ成長を促すとともに、事業を改善して成長させていくためには、欠かせない特性なんです。
5.アウトプットするための「思考力」
これは、分析するという意味での思考力ではなく、新しい視点を生み出すという意味での思考力です。ハイパフォーマーは、自分の頭の中の情報処理や過去の経験、知識を組み合わせて、新たなアイディアを創造するのが得意です。
今までやったことのないタスクや、一筋縄ではいかない問題の解決、壁にぶつかった時にどんな対処をするかということがパフォーマンスに差が出てくるところですよね。
いろんなことに対処できるようにするためには、1つの答えしか持っていない、それしか信じないという姿勢ではなく、いろんな経験や知識を駆使できる柔軟性がとっても大事なんです。
6.周囲のサポートを得ることができる「影響力」
ハイパフォーマーは、相手の感情や状況を見極め、適切なアプローチで相手を説得させることができます。この特性はプレゼン力のように、訓練すれば鍛えることができます。
ハイパフォーマーは、無意識にこれらの特性を発揮しているんですよね。もちろん、意識して後から鍛えた部分もあるかもしれませんが、ある程度、子供の頃からの特性を観察すると現れているものが多いんです。
この影響力は、人に対して興味を持つこと、相手が何を考えて感じているのかを観察することができるようになると身についてきます。自分のことだけを考えるのではなく、周囲の人がどう感じているのか。それに合わせて話し方や行動、依頼の仕方を変えてみましょう。
あなたは、どんな特性が強いのかを観察してみてください。特に今回ご紹介した6つのポイントを意識して、ハイパフォーマーの仕事ぶりを見てみるのも参考になるかもしれません。あるいは、研修などを受ける場合に、どんな特性を伸ばしたいかという基準としても、今回のポイントを参考にしてみてくださいね。