ドイツ人の働き方から学ぶ、短時間で効率よく仕事を進めるコツとは?

   

ドイツ人は会社勤めをしながらも、有給休暇をたくさん取り、短い時間で生産性の高い仕事をする。そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。そのような本も最近は多く見かけるようになりました。

わたしはドイツ系の企業に5年ほど勤めています。同僚は多国籍ですが、マネージメント層はドイツ人が多いです。

実際に、ドイツ人と一緒に仕事をする中で感じた、短時間で仕事を効率よく終わらせるヒントをご紹介したいと思います。

 

1.ときにはNOということも必要。仕事の優先順位をしっかり考える

 

基本的に、会社勤めをしていると、経験を重ねるほど役職が上がるほど、仕事が増える場合が多いのではないかと思います。仕事が増えたからといって、そのまま労働時間も単純に長くなっていったのでは、健康を害することにもなりかねませんよね。

わたしが、ドイツ人マネージャーを見ていて感じるのは、あらゆるタスクがあるなかで優先順位をつけ、その日絶対にやらなければいけないことを取捨選択していることです。

この取捨選択のために、みなさんのタスクに以下の問いかけをしてみることをおススメします。

・今やらなければいけないことなのか?(先伸ばしにすると、どんな不都合が起こるのか?

・自分がやるべき仕事なのか?(他の人に任せるべきことではないか?)

・そもそもやる意味がある仕事なのか?(場合によってはNOと言うことも必要)

 

この問いかけをもとに、夜遅く残業してまでやるべきことなのかを、あらためて見直してみるといいですよ。

実は、今やらないと!と自分で思い込んでいるだけの可能性もあるんです。

 

2.仕事の成果を最大にするためにも、心身の健康は必須

 

ドイツ人は、2週間の休暇を取って家族で旅行に行く、なんてことは当たり前。休日もしっかり自分の時間を過ごします。仕事の日も、夜遅くまで残業することはめったになく、家に帰って家族とゆっくりディナーを取ることも大切な時間という価値観のようです。

先日、ドイツ人マネージャーが、残業をしている日本人メンバーに対して、こんなことを言っていました。

「睡眠や食事はしっかり取るように。大事なプレゼンや交渉がある前日に睡眠不足だったら、いいパフォーマンスは出せないでしょ」

ドイツ人の多くは、健康への意識がとても高いです。ランニングや自転車での適度な運動を好みます。(実際、歳を重ねても体型を維持している人が多いような気がします)

自分の心と体をベストコンディションにしなければ、仕事の成果は最大にできないという考え方なのです。

みなさんも、思いあたることがあるのではないでしょうか。睡眠不足で集中力が低下して作業スピードが落ちたり、思考が鈍って議論が進まなかったり。

仕事が残っているのに早く帰る、休むということに抵抗感がある人は、自分の心身をベストコンディションにすることも仕事!と思うといいかもしれません。

 

ドイツ人が全員このような働き方をしているとは限りませんが、仕事を効率よく進め、自分の時間もきっちり確保している人が多い傾向を感じています。

ドイツ人の働き方や仕事への考え方が、みなさんの日々の仕事に少しでもお役に立てば幸いです。

 

 

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