働き方改革はほんとうの多様性から〜5/11「メディアと表現について考えるシンポジウム」より〜に参加しました。

   

PRという仕事に携わるようになってから、メディアというものが遠い世界ではなくなったので、勉強する機会が増えました。

ということで、今回は、メディアと表現について考えるシンポジウム 「炎上の影に『働き方』あり! メディアの働き方改革と表現を考える」】に参加してきました!

いまだに根深く残る日本的な男性中心社会のメディアもあれば、多様性を実現してクリエイティブ性を追求しているメディアもありますよね。

社会の価値観をつくる立場であるメディア業界が、どんな状況にあるのか、どこへ向かおうとしているのか。「働き方」という視点での議論が展開されました。

このシンポジウムから、わたしが個人的に感じた「多様性」について、お伝えしようと思います。

本当の意味での多様性を実現し、働き方をよりよくしていくためのヒントを探ります。

 

1.職場の多様性は、ただ女性比率を増やすことではない?!

 

今回のシンポジウムで、頻繁に議論された「多様性」。企業内での多様性を実現することが、働き方の改善や、表現の多様性につながると。

「多様性」といえば、外資系企業のように日本以外の価値観が入っているところは、多様性が浸透しやすいですよね。わたし自身、外資系企業に勤めており、職場には何十か国もの国籍の人が一緒に働いています。

でも、単純に女性比率や外国人比率を増やせばいいのでしょうか?

シンポジウム内では、数字だけを上げればいいわけではないという意見が出ました。なぜなら、性別や国籍関係なく、個人として特性や能力、成果を見るべき。そうしなければ、働く社員それぞれの理念がないままに、ただ人数だけバランスを取っている、中身のない状態になってしまうからです。

大事なのは、多様性が活かされること。つまり、女性を増やしても、女性の意見が無視されるのでは意味がないというようなことですね。きちんと、多様な意見が吸い上げられるような、企業文化をつくることが不可欠なんです。

 

 

2.早く帰らせることが、働き方改革ではない

 

もう1つ、重要なポイントとして議論されていたのは、「働き方改革」と取り立てられているけれども、単に早く帰らせることが「働き方改革」なのではないと。

わたしもそうですが、仕事に夢中になっていると、遅くまで仕事したい日もある。でも、早く帰れるときは帰る。つまり、自主性を重んじる働き方改革がベストだということなんです。一律に「早く帰りなさい」「労働時間を短くしなさい」ではないのではないでしょうか。

個々人が、じぶんの仕事をじぶんできちんと管理し、成果をだす。これができれば、働く時間や場所は自主性に任せ、働く側もイキイキと力を発揮しやすいですよね。

なんのための「働き方改革」なのか、という本来の目的をきちんと見すえて、実行していくことが、よりより働き方をつくりだすと、わたしは考えています。

 

 

今回のシンポジウム、メディア業界で働く、そうそうたる方々が登壇され、社会全体の課題に対しての問題提起ともなる、中身の濃い時間となりました。また、個々人の働き方、生き方、女性としての働き方といったテーマへのヒントになるお話もたっぷり。

一部の業界や企業が、一方的に発信するという時代は終わりましたね。個々人が発信して意見を伝えることができるようになったいま、社会の価値観を変えるのは、メディアだけではなく、わたしたち1人ひとりなのですね。

 

 

 

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