女性の活躍は進んでいる?違和感を感じるなら、海外に視野を。

女性の活躍が頻繁に語られるようになった、ここ近年の日本。実際に女性が活躍しやすくなったと感じる方はどれくらいるのでしょうか。管理職のある一定割合は女性にしなさい、女性が働きやすい環境を整えなさいという表面上の女性活躍推進は、大企業を中心に進んできていると思います。一方で、女性ばかり優遇されてずるいと感じる男性もいるかもしれません。
わたしは、男性だから、女性だからというジェンダー論のようなことをお話したいわけではありません。ただ、海外に目を向けたときに、日本は女性が活躍しやすい国にはまだまだ遠いと感じることが多いんです。優秀な女性は、海外に行った方が報われると感じてしまいます。
一生懸命努力して認められたい、経済力を上げたい、時代が変化しても生きていける力を身につけたい。そんな強い想いを持ちながら、日本で悶々と仕事に向かっている女性も多いのではないでしょうか。そんなあなたに、もっともっと海外に視野を向けると、あなたの世界は広がるということをお伝えしたいと思います。
1.女性の活躍を推進しようという建前に違和感を感じるなら、海外に視野を
女性の活躍を!ということを政府が掲げたり、企業の制度に組み込んだり、一見、女性の活躍が推進されているように感じることも増えているかもしれません。でも、あなたは、この雰囲気に違和感を感じることはありませんか?
わたしは、違和感を感じる人でした。なぜなら、実際に一緒に働いている同僚、管理職の人たちが、女性の活躍を心から望んでいないことが多いからなんです。(変化に寛容で、多様性や新しいものを受け入れる文化の組織であれば問題ないかもしれませんが、ここでは、典型的な日本文化の企業、特に大企業を前提としています)
いまだに、日本ではずば抜けて頭がいい、仕事ができる、そんな優秀な女性の活躍を、煙たがる年配の方々も多いというのが実態です。「あの人は女を捨てている」「なんかコネがあって昇進したんだろう」「女だから優遇されたんじゃないの」という妬みに近い発言をする人もいますよね。
あるいは、逆に優秀な女性でも、「女性だから」という変な固定概念を持つ年配の男性が、役割を限定してしまうということも見受けられます。(いわゆる、バブル世代の方々は、女性が男性のようにバリバリ働くということが、感覚的に理解できない人も多いようです)
わたしの知人で、外資のコンサルに勤めている人であっても、「あなたが女性ではなかったら、今回昇進できたんだけど…」という、あからさまな評価の差を受けたことがあるという人もいました。
え、いまだにそんな会社があるの?と思う人もいるかもしれません。でも、まだまだ、女性の活躍を良しとしない風潮が日本には根づいているんです。これは、単純に企業の制度を変えて無理やり女性の活躍を実行できているように見せて解決するものではないと思います。
男性、女性関係なく、1人の人間として尊重し、どんな能力があるのか、どんな結果を出しているのかということに目を向ける人が増えたらいいのですが…いろんな人種や文化が混ざっている国とは違うので、1夜にして改革が起こるということはないんです。
では、ゆっくりと、日本の価値観が変わっていくのを待てばいいのでしょうか。わたしは待てない。そう思って海外に視野を向けるようになったんです。
2.女性の活躍は当たり前。海外では男女ではなく、役割や労働力として見られる
女性だからというフィルターで仕事のパフォーマンスを制限されたくない、偏った待遇や、機会損失をしたくない。そう思っているあなたは、海外に目を向けてみてはいかがでしょうか。
わたしが昨年フィリピンに行ったときに驚いたのは、女性の方が男性よりも働いているという話を聞いたことです。だから離婚する人も多いらしいですが笑(働かない男性に対して、愛想をつかしてしまうようです)。シングルマザーでも、いくつも仕事を掛け持ちして家計を支えている女性も多かったです。
あるいは、女性の活躍が進んでいると言われているヨーロッパでは、大企業の経営層に女性がいることも珍しくありません。ヨーロッパでは働いている人に対して、女性だから、男性だからという見方ではなく、組織の中での役割として人を見ています。組織の中で、どんな役割を果たしているのか、その役割によって組織にどんな貢献をしているのかということですね。なので、まだ20代の女性でも、優秀であれば、何人もの部下を持つマネージメントを任されている人もいます。できる人がやればいい、とてもシンプルな考え方ですよね。
海外で働くということを真剣に考えてみてもいいかもしれないですし、まずは海外での女性の活躍を調べてみたり、女性の働き方を見に行ってもいいかもしれません。わたしは英語ができないし…と思っている人でも、あきらめないでほしいなと思っています。英語ができなくても、海外で挑戦している人もいっぱいいるんです。(もちろん、グローバル大企業などは、英語が前提になってしまいますが)
もう少し自分の力は伸ばせるんじゃないかと思っているなら、日本に閉じこもる必要はないのではないでしょうか。