世界で戦える人材になるために大事こととは?〜カンボジアのキリロムを訪問して〜

みなさんはカンボジアのキリロムというリゾート学園都市(vKirirom)があるのをご存知でしょうか。日本の教育ではグローバル企業で通用する人材が育たない、せっかく優秀な若者が稼ぐ力を身につけることができないという問題意識から、カンボジアに工科大学を設立した日本人の方がいます。
わたしがカンボジアの地を訪れるのは2回めでした。1回めはアンコールワットのあるシェムリアップへ。そして2度めとなる今回は、首都プノンペンと、そこから車で2時間のキリロムへ。
ここで、vKiriromの紹介をしようと思っているわけではありません(vKiriromについて詳しく知りたい方は、vKiriromあるいは学長の猪塚武(いづか たけし)さんを検索されるといいかと思います)。
わたしがキリロムに行ったことをキッカケに気づいた、世界で戦える人材になるために必要なことをお伝えしたいと思います。
1.なぜ日本の教育では、世界で戦える人材が育たないのか?
キリロム工科大学の学長である猪塚さんのお話を伺う機会がありました。実業家として実績を残し、現在はカンボジアでリゾート学園都市のプロジェクトに邁進されています。猪塚さんは、せっかく優秀な学生でも、家庭の経済事情で進学を諦める人がいたり、グローバル企業で活躍できる人材が育たないという問題を、自らの手で改善しようとされている、とても信念の強い方です。
わたしは日本の教育にどっぷり浸かってしまった人間で、どんなところで、どんな教育を受けるかで、自分の人生は大きく変わっていたのだろうと、少し後悔しているタイプでした。そのため、自ら新たな教育の場所を創り、世界で戦える人材輩出を目指している想いにとても共感しています。
なぜ、日本の教育では世界で戦える人材が育たないのか。わたしは現在、外資系企業でさまざまな国籍の方と働いて気づいたことがあります。
日本の教育で育った人は、圧倒的に英語力が低い、交渉やプレゼンが苦手な人が多い、また日本企業の体質上、スキルがあっても収入が比例しない(特にIT系のスキルを持っている人)。もちろん、これはあくまでも傾向としてわたしが感じていることなので、例外もあると思います。
通常の日本の教育カリキュラムでは、英語の会話力は重視されていない(改善しようとされつつあるかもしれませんが)、IT系のスキルを身につける機会が少ない、人前で話す、議論するという経験が少ないという特徴がありますよね。そのため、日本企業に就職するだけなら、そんなに不利益を感じないかもしれませんが、世界に飛び出そうと思ったときに、同年代の人とのビジネススキルの差を感じることとなるのです。
2.井の中の蛙にならないために、世界をどんどん見る!
日本は島国なので、自ら世界へ飛び出そうとしなければ、まったく違う価値観や人種・文化に触れる機会がとても少ないです。もっともっと世界を見た方がいいと、わたしは思っています。そうすると、日本がいかに遅れているか、エネルギーや熱意が減ってきているかという現実を目の当たりにすると思います。
高校や大学で海外に行こうとすると、危ないからやめなさいと止める親も、いまだに多いと聞きます。親の時代は世界で戦う必要がなかったからいいのかもしれません。でも、いまは国境関係なく通用する人材になることが、生き抜くために必要なのではないでしょうか。
英語ができないから…そんなことは気にせず、まずは行って自分の目で確かめることが大切。(とはいっても、世界で戦うために最低限の英語は身につけることをオススメします)
わたしは、今年7回の海外渡航をしています。日本で会社勤めをしながら、プライベートで海外へ。わたしは東南アジアに行くことが多いですが、その凄まじい発展スピードとエネルギーにいつも驚かされます。それと同時に、そんな国で出会う人々は、とても魅力的な方が多く、たくさんの学びや気づきを得ることができます。
世界は広く、いろんなチャンスが猛スピードで駆け巡っています。世界で戦える人材になるためには、日本で英会話学校に通うことよりも、まずは自分の目や体で、世界のエネルギーを感じることが先決なのではないでしょうか。