考える力を鍛えるためには?正解のない時代を生き抜くために〜藤原和博さんの『たった一度の人生を変える勉強をしよう』を読んで〜
2017/11/12

思考力、考える力を鍛えたいと思う人は多いのではないでしょうか。「考える力」といっても、具体的にどうしたらいいのか…と悩んでしまいますよね。
先日、オススメされて読んだ『たった一度の人生を変える勉強をしよう』という藤原和博さんの本を読みました。藤原さんは元リクルートで、いまは教育関係のお仕事でのご活躍が有名ですよね。キングコング西野さんとのコラボもしていますし。
この本で気づいた、本当の「考える力」を鍛えるコツをご紹介します。
1.考える力を鍛えたければ、まずは「知る」ことから
藤原さんが本の中で伝えているのは、「知らないことを考えることはできない」ということなんです。江戸時代の人にインターネットについて考えなさいと言っても考えられないですよね。それは、知らないからなんです。まずは考える材料集めをする必要があると。
わたしがいろんな仕事をしている中で、考える力、判断力があるなと思う人に共通しているのは「状況把握の視野が広い」ということなんです。つまり、普段から考える材料集めを習慣としてできているんですね。人の動きや、プロジェクトの流れを客観的に観察している。
こうして観察や、調べるというステップを経て「知る」ことができた、材料集めができたら、自分の答えを導いて行くんです。本当にこれでいいのか?他にこんな可能性もあるんじゃないか?もっと、ここを調べてみた方がいいんじゃないか?…いろんな疑いの目を持ちながら、考えてみてくださいね。
知らないことは考えられない。だから考える材料集めをする習慣をつける。観察や問いかけ。そして仮説。こうして考えるという流れをつくってみるといいと思います。
2.考える力を高めるために、仮説をたてる力を高めよう
1でお伝えしたとおり、考える力を鍛えるためには「知る」必要がある。そのために観察する、調べる、そして仮説をたてる。仮説をたてて検証していくことで、最適解にたどり着きやすくなります。
この仮説をたてる力を高めることで、考える力も高まるんです。なぜなら、考える材料の量と質が上がるからですね。漠然とした仮説をもっともっと細かく掘り下げていく。この力を高めるためにオススメなのは、日頃から目につくもの、流行っているものなど、「どうしてそうなっているのか?」と自分に問いかける癖をつけることなんです。
「なんであのお店は、こんなにお客さんが多いのか?」「どうしてこの新しいお店はここにできたのか?」などなど。仮説をたてる、問いかけることを繰り返し、仮説をたてる練習をしてみましょう。正解はありませんので、いろんな視点から仮説がたてられるように、経験を積み重ねていくといいと思います。
考える力を鍛えると、仕事も、プライベートも、人生全体も、深みのあるものになるのではないでしょうか。どんどん考える材料集めができるように、意識してみてくださいね。