仕事の人間関係のストレス”3つのパターンと解決法”
2017/10/08

仕事でのストレスや悩みは、人間関係から来ることが結構多いですよね。
上司と性格が合わない、同僚に苦手な人がいる…仕事での人間関係の悩みは尽きないですよね。少しでも仕事での人間関係が改善されたら気持ちも軽くなるんだけどと思う人もいるのではないでしょうか。
今回は、仕事の人間関係を改善する方法を、パターン別に3つご紹介します。
1.その人間関係、なぜ苦手なのかを冷静に考えてみる
仕事の人間関係で悩みがあるという場合、職場で苦手な人やストレスに感じる人がいるということですよね。あなたがなぜ、その人を苦手だと感じるのか原因を考えてみましょう。
「すぐ感情的に怒るから」「意見を聞こうとしないから」など、ストレスの対象となる人を思い浮かべて分析してみてください。その人のどんな行動、態度、言葉にストレスを感じるのでしょうか?
例えば、仕事を依頼してくるときの言葉が横柄でイライラするとか、自分が正しいと思って他の人を頭ごなしに否定するなど。
まずは、あなたが何に対してストレスを感じているのかを明確にしましょう。その背景がわかると対処方法も見つけやすくなりますよ。
2.パターン別の原因と対処法
職場の人間関係でストレスを感じる原因となっている相手は、なぜあなたが不快に思うような態度を取っているのでしょうか。その背景にはある程度、傾向があるんです。
仕事の人間関係のストレスになりやすい相手の態度を3つに分けて、その原因と対処法を解説します。
1)怒る
いつも怒鳴ってばかりいる上司がいるとしましょう。どんな時に怒鳴っているのでしょうか?少し、様子を観察してみると傾向が見えてきます。
怒るという行為が強い人は、「自分の強さを認められてたい」という承認欲求が背景にあります。
家庭がうまくいっておらず、せめて職場では自分の居場所を確保したいという場合もありますし、自分に自信がないので、怒ることで強く見せようとしているということもあります。比較的、男性に多いパターンです。なぜなら、力があるように見せることが自分を認め、守ることにつながると本能的に思っている可能性が高いからなんです。
怒るパターンの人への対処法は相手の承認欲求を満たしてあげることです。「会社にとって必要な存在である」「尊敬の対象である」という態度で接してみましょう。
特に男性の場合、職場での自分の地位を求める人が多く、そこに自信がないと怒ることで自分の不安をごまかそうとするのです。
苦手な人を褒めたり、認めるということは最初は納得いかないかもしれませんが、それであなたのストレスが解消するのであれば、あなたにもメリットがあるんです。
例えば、その人へ資料を提出してチェックしてもらう時に怒鳴られて突き返されたら、「あなたのように優秀な方からアドバイスをいただきたい」といったような態度で接すれば、相手の態度が少し変わるかもしれません。
バカらしいと思うかもしれませんが、怒るという態度が強い人は赤ん坊のように感情がコントロールできない人なんだと思ってしまった方がいいんです。その上で大人なあなたは、「いい子だね」「みんなあなたを大事に思っているよ」と赤ん坊を可愛がってあげるかのように接してみるというのも一つの選択肢なのではないでしょうか。
怒りに怒りでぶつかっても、終わらない戦いを続けることになってしまいますから…
2)否定ばかりする
どんな意見にも、まず否定から入る人もいますよね。質問に答えたのに結局否定してくる。そんな人にうんざりしたりイライラすることがあるんのではないでしょうか。
否定タイプの人の原因は「できない人」と思われたくないという不安から来る人と、「自分はできる」と自信過剰で他人を見下す人がいます。
どちらにしても「できない人」と思っているわけではないという安心感を与えることが大事です。
そんな相手と議論する時は「あなたの意見は正しい、でも…」という流れで最初に相手を認め、その後にあなたの意見を述べる方がいいでしょう。
それでも手ごわい相手の場合、その相手が尊敬している、勝てないと思っている人の名前を出し、「○○さんから言われた」というように、あなたからの意見ではないという形にしてみるのもいいかもしれません。(もちろん、○○さんの名前を出しても大丈夫な場合に限りますが)
年下から言われることがどうしても受け入れられないという、保守的な人や特定の国の文化の人の場合には、特に有効かもしれません。
3)仕事ができない
仕事の人間関係でストレスを感じる相手として、極端に仕事ができない人という場合もあります。仕事のスピードが遅い、段取りがうまくできない…
もちろん全ての人が素晴らしい仕事のパフォーマンスを出せるわけではありません。その中でも、あなたが頻繁に関わる相手が仕事のできない人でストレスがたまるという人もいるかもしれません。
この場合、その相手の仕事のパフォーマンス自体をあげることは難しいですよね。もちろん、その原因を一緒に探ってあげて教育するというのも一つの手かもしれませんが。ただ、あなたがその人の上司でも教育担当でもないなら、そんな教育をしている場合ではないと思いますよね。
でも、捉え方を変えると、仕事ができない人が同じ職場にいるのはチャンスでもあるのです。
あなたが将来的に部下を取りまとめるようになったり、起業して自分の社員を持つようになった場合、必ず全員が仕事のできる人という恵まれた環境は少ないかもしれません。
その時になって頭を抱えるのではなく、今あなたの力を試すいいチャンスが来ていると思えばいいのです。組織を引っ張る立場の人は、このような「人」というリソースでの悩みもかなり多いものなのです。その練習をしている段階だと思うといいのではないでしょうか。問題は考え方次第で、チャンスにもストレスにもなり得るのです。
仕事の人間関係での悩みやストレスは、イライラを抱えて愚痴を言うことで発散するという方法ではなく、冷静に状況を分析すること、相手の感情を予測することが大事なポイントです。
怒りや否定に真っ向勝負で挑むのでは、ストレスがたまるばかり。それよりも、あなたが一枚上手になればいいんです。西野亮廣さんも、アンチは大事な存在とも言っていますよね。反対勢力や、あなたにとってマイナスに思える人でも、活用してしまえばこっちのものです。
その本人を変えようと思っても、それは非常に難しいこと。であれば、あなたが捉え方やつき合う距離感・温度感を変えてしまえば気持ちが楽になるのではないでしょうか。