できないと言ってはいけない?頭がいい人、仕事ができる人の「できない」の使い方とは?
2017/10/30

「できない」と言ってしまうことは、思考停止になるのでダメだとよく言われますよね。「できない」と諦めるのではなく「どうしたらできるか」を考えると。
もちろんそれがベストかもしれませんが、頭のいい人だって「できない」と言うことはあります。でもその発言の仕方が違うんです。「できない」という言葉でも、いろんな意味があるんです。
今回は頭のいい人がどんな時に、どんな伝え方で「できない」と言うのかをご紹介します。
1.できないことはできないと伝えることも大事
「できない」と言うことは悪のように思われがちですが、場合によってはきちんと「できない」と伝えることも大切です。どんなに頭がいい人だって、仕事ができる人だって、できないことはできないと言うことはあるんです。でも、「できない」という言葉の使い方が少し違います。
ネガティブな「できない」は、何の根拠もなく「できない」と言って諦めてしまうことです。頭がいい人、仕事ができる人が使う「できない」には根拠があります。
クリエイティブな仕事や0から1を創る場合は、不可能に思えても「できない」と言ってしまったら思考が止まり、先へ進めないので「できない」と言わない方がいいですよね。でも製造業などの場合、物理的に無理な要求をされた場合に「できない」と言わなければならない場合もあります。
この時に大事なのは、ただ「できない」と言うのではなく、根拠を示すこと。何ができて、何ができないのか。どこまでなら可能なのか。きちんと説明することで、相手に否定的な印象を与えず、協力者になってもらえる可能性が高まります。
例えば、極端な例ですが、「今すぐに地球と同じ惑星をつくってください」と言われても、「できない」と言いますよね。でも「できない」なりに、何ができないのか、どこまでならできるのか、地球と同じ惑星をつくるということ以外に、相手の依頼を叶える方法はないのか。それを考えて進めていくという姿勢が大切なんです。
2.「できない」だけでなく、代替案を
頭がいい人、仕事ができる人の「できない」という返答には、根拠や説明が加わることも特徴ですが、代替案を考えるという特徴もあります。
「できない」で終わりでは前に進みませんよね。何か達成しなければいけないゴールがある訳で、そのために今の案が「できない」なら、「ゴールを達成するために、他にどんな方法があるか」を考える必要があります。
”できないと言った後”が頭のいい人との違いを生むんですね。
よく見かけるのが、「できない」という否定や主張ばかりするけれども、「じゃあどうしたらいいと思いますか?」と聞くと何も答えないというパターンです。これではただのクレーマーのようになってしまいます。頭がいい人、仕事ができる人は、どうしてもできないことは、できないとハッキリ言うこともあります。でも、ちゃんと最後までタスクを完了するための努力を怠りません。
「できない」と言うことは無い方がいいですが、どうしても「できない」と相手に伝えなければいけないこともあります。締め切り直前になって「できない」と言われるよりも、最初に「できない」と伝えて、ではどうしたらいいか?と考える方が良い場合もありますよね。
どんなタイミングで「できない」と伝えるのか、伝える時は根拠や説明をきちんとすること。そして、ゴール達成に責任を持って考え抜くこと。これを意識するだけで、「できない」という言葉がネガティブに受け取られなくなりますよ。
相手を協力者にして、できないと思われるプロジェクトやタスクも、進めていく力が大切なんですね。