デキる人材になるためには?正解を求める時代は終わった。〜DeNA南場さんのお話を聞いて〜
2017/11/03

デキる人材になれば、どこの組織、どんなプロジェクトでも必要とされるようになりますよね。働き方やライフスタイルが大きく変化しているこの時代には、デキる人材になるにはどうすればいいのでしょうか。
DeNAの南場会長のお話を聞く機会があり、そこで気づかせていただいた「デキる人材になるための秘訣」をご紹介します。
1.デキる人材になるためには”正解を求めない”
日本人に多いのが「正解を求める」という特徴です。これは育ってきた環境や教育の影響が大きいので、本人も無意識にこうなっていることが多いかもしれません。デキる人材になるために心に置いておくべきは「正解を求めない」ということです。
わたしも昔は「いい大学に入り、いい点数を取り、有名企業に入る」という正解に近い道を歩むことを目指していました。というより、その道しか知らなかったという方が正しいかもしないです。”正解っぽい”ことをやっていると安心するからですよね。
でも、そんな正解を追い求めて入社した新卒の日系大企業で、自分の想いと、世の中の正解は相容れないと気づきました。誰のために仕事している?周りの人から「すごいね」と言われる自分のため?誰かの正解のために生きるのは辞めよう、そう心に決めて1社目を飛び出しリクルートへ行きました。
リクルートだって大企業だし、正解から外れてないんじゃないの?と思われるかもしれませんが…1社目の企業は日本の製造業の中では給与水準が高く、福利厚生もいい、いわゆる「安定企業」と世の中的には言われるところだったんです。なんで辞めるの?将来安泰なのに。いろんな人から疑問に思われました。
でも、こんな組織にいたら自分が腐ってしまう…感覚的にそう感じていたんです。だから飛び出した。そこから私の人生は広がっていきました。
自分の話が長くなってしまいましたが、要は「自分の人生に正解なんてない」だから誰かの正解に当てはまろうとするのは辞めてもいいんじゃないでしょうか。
2.小さくてもいいから起承転結を経験する
デキる人材になるために大事な経験は、金額の大小や、知名度ではありません。「最初から最後まで、仕事を任される」という経験を積むことなんです。南場さんは「起承転結」という言い方をされていました。
ただベルトコンベアーのように、部署のこの部分だけを兵隊のように繰り返しこなすという経験では、自分の成長にはつながりません。ゴールだけ指示され、後は自分で考えてゴールを目指すという一貫して任されるという経験をしているかが、デキる人材になるかどうかの分かれ道です。
わたしがリクルートで営業をやっていた時、営業目標を与えられ、後はとにかく目標達成するためにどうすればいいかを考える。そこに正解はない。今思えば、小さいながらも起承転結を経験していたのかなと思います。
「この作業しかできません」では、これからの時代に必要とされる人材にはなれないんですよね。自分で考え、リソースを巻き込み、目標を達成することに全てを注ぐ。そんな経験を積めばデキる人材になっていけるのではないでしょうか。
3.デキる人材に囲まれて仕事する
デキる人材になるためには、デキる人材がいっぱいいるところで働くことが大事です。環境の力は大きいですもんね。尊敬できる人がいない。この人に追いつきたいと思える人がいない。そんな人は、今の環境を見直した方がいいかもしれません。会社にいないなら、社外で新たな環境を見つけてもいいかもしれません。(そういうことができる時代なので、自分次第ですよね)
わたしは今勤めている会社は、自分が期待していたほどのデキる人材が多くないと正直思っています。でも、がむしゃらに仕事に向かっていると、デキる人と仕事できる機会に恵まれたり、デキる人が一緒に仕事しようと言ってくれたりします。
わたしの場合は、「どんな人と仕事をするか」を重視しているので、仕事内容というよりも”人”で心が動くタイプなんですね。この人と仕事していると「自分がもっと力を発揮したい、追いつきたい、右腕になりたい」そう思える人と仕事している方がワクワクしませんか?
あなたが今いる環境だけに閉じこもらず、外のいろんな環境を見てみると「自分でどんな人になりたいんだろう」「どんな環境だとワクワクするんだろう」という新たな自分が見えてくるかもしれないですよ。