出世したくない=仕事の意欲がないではない。出世欲がない人が増えている2つの理由とは?
2017/11/07

出世したい!という出世意欲をむき出しにしている人、最近減っていると思いませんか?部下に管理職へのオファーをしても浮かない顔をされるなんて話もよく聞きますよね。
これだから最近の若い人は意欲が足りない…そう勘違いしていませんか?出世欲がないから仕事に対する意欲が低いとは限らないんです。
今回は、出世したくないという人が増えている、根っこの理由をご紹介します。組織づくりの参考にしていただければと思います。
1.出世=成功の時代は終わった
出世したくないという人の理由は人それぞれですが、最近多いのは「管理職に魅力を感じない」という理由です。昔であれば、出世=勝ち組、成功という暗黙の方程式があったのかもしれませんね。しかし、今の時代、管理職になることの魅力は減ってきています。
その大きな原因として、出世する、管理職になるということで得られるメリットよりデメリットの方が大きくなってきてしまっているからです。もちろん、人を育てる、組織を動かすというマネージメントスキルを磨くという点では管理職になることは大きな経験になります。
ただ、会社によっては管理職になることで、プレッシャーや責任を背負わされるだけ…という状態の会社も多いのが実態です。昔のように”管理職”という肩書き、地位に魅力を感じる時代は終わったのです。
スキルとしての管理職、マネージメントという観点で、マネージメントをお任せすることが重要になってきています。
2.出世したくないとう人は、上司の背中を見ている
出世したくないという人の声で多いのは、「自分の上司を見ていても、管理職が面白そうと思えない」ということなんです。
わたし自身、新卒で入社した大企業で、管理職に全く魅力を感じませんでした。なぜかというと、管理職の人たちが皆、疲れきって責任のなすりつけあいをしていると感じていたからです。ただ長く勤めていたから、自然な流れで管理職になるという昔の体制の場合、本人も楽しいと感じることなくただ管理職のイスに座らされているということも多いですよね。
そう、だからこそ勘違いしてはいけないのは、部下に管理職をオファーする場合に管理職としての魅力が何かを、管理職である人自身が体感していないといけないのです。部下は、管理職の姿を見て「あんなにツラそうなら管理職なんてなりたくない…」と思ってしまうのです。
繰り返しになりますが、出世したくない=仕事への意欲がないと勘違いしないよう注意が必要です。仕事ができる優秀な人ほど、「管理職」という肩書きに魅力を感じないという人も多いのです。
仕事を肩書きで判断する時代ではなくなりました。どんなスキルが身につくのか、どんな経験を積めるのか、そんな観点で仕事や会社を見る人が増えてきています。
もはや、会社で働くことのゴールは出世ではないということ。一人一人のキャリアへの思い、得意不得意、いろんな面を見ながら、マネージメントのオファーを考えてみてくださいね。