組織を変える人の特徴とは?ー人を動かす・人を巻き込むコツー
2018/01/05

どんな企業でも、たった一人の力で組織が大きく変わることがあります。
大企業のように組織が大きい場合、たった一人の力じゃどうにもならないよ、役員レベルにならないと組織は変えられないと諦めの気持ちを持ってしまうこともありますよね。でも、大きな組織でも、この人は組織を変えられる人だなと思うような人はいるんです。
組織を変えるほどの影響力を持った人はどんな特徴があるのでしょうか。どうしたらそのような人になることができるのでしょうか。
今回は大企業でも「人を巻き込む」「人を動かす」ような人の特徴をご紹介します。
1.人を動かすことができる人は、組織の課題を把握している
組織を動かすようなパワーを持った人は、その組織の課題を的確に把握しています。この組織には今何が不足している、何が改善されたら良くなる、何が強みとして存在するのか…
あなたは、今身を置いている組織の状態をどう分析していますか?あなたが組織を自由に改善できるとしたら、どんなポイントに焦点を当てますか?
それは1人の労働者としての不満ではなく、特定のチームだけの偏った視点ではなく、組織全体の最適化を考えた時に、何が改善点になるのでしょうか。
わたしが身を置いている組織には、まさに、この人は組織を動かしていく人だと思う人が1人だけいます。なぜそう思うのか。それは、人・モノ・金という大きな視点で組織を見ており、何が問題点なのかも的確に分析しているからです。
たとえば、わたしがいる組織の場合は、
・技術は業界トップだが、開発リソース(人)が圧倒的に不足していて開発部署が険悪ムード
・開発部署のトップは腰掛で、人員不足を一時的に補てんすることで、その場しのぎをしているだけ→ベテラン社員が何度も教育を繰り返し、不毛な努力をし疲弊しきっている
・このような状態のため、エース級のエンジニア達が、経営陣についていく気持ちがない→結局、優秀なリソースを最大限活用しきれていない。消耗戦になっている
こんな状態に対して、組織を変える、人を巻き込む、人を動かすことができる人は、こんな考えで行動しています。
・今の開発トップがいる限り、エンジニア達が全く力を発揮できないので、人望のある開発トップを着任させるよう根回し
・目先の開発リソースが苦しいからと言って、数年後のビジネス獲得を緩めるわけにはいかない→目先の損得だけではなく、組織の未来も見据える
・優秀な人材はどんどん重要な仕事を任せて力を最大限発揮してもらえるポジションにする
こんなツラツラと具体例をあげてもわかりにくいですよね。結局、組織において「人」はかなり重要なポイントなのです。どんな人をトップに置くか、優秀な人材をどう活用するか、優秀な人材が協力したくなるような組織構成はどんな状態なのか。
大きな組織で人を動かす、人を巻き込むのは容易なことではないかもしれません。でも、組織を広い視点で分析し、どこが膿になっているのかを見極めることが重要です。
2.組織を動かす、人を巻き込むのは、直接的とは限らない
たとえ、改善点が想い浮かんでも、自分には組織を変える力はない…と自信を持てないこともあるかもしれません。組織を動かす、人を巻き込むというのは、直接でなくてもいいのです。
人を巻き込める人というのは、必ずしも自分ですべてを動かそうとするわけではありません。大きな組織であればなおさら、自分一人の力でどうにもできないことも多いですからね。
そんなとき、そこで諦めるのではなく、人を巻き込むポジションにいる人、人を巻き込める人望のある人と協力することで組織を動かすことができるのです。そう、間接的に組織を動かすのです。
そのためにも、組織全体を見て、どの人が組織で影響力のある人なのか、人望を集めている人なのかを見極めることが重要になります。そして組織を動かそう、改善しようという想いがあるかどうかも重要なポイントです。
組織を変えれる人、人を巻き込み動かせる人。大きな組織でそんなことができるのはスーパーマンのような人かもしれません。でも、そんな人だって、いきなり大改革をしようとしているわけではありませんよね。日々の業務の中で、組織全体を見て、色んな人から情報が集まってきて、何が組織の課題なのかを把握する。そしてそれを変えるためには、誰の協力が必要なのか、誰の能力を発揮させることが重要なのか。
これは、野球やサッカーチームの監督のような気持ちで、組織を見てみることが一歩になるのではないでしょうか。
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