なんとなくこの先が不安。不安を具体化し、今やるべきことがわかる方法とは?
2017/10/28

今の生活のままでいいのだろうか…という漠然とした不安を持っている人は多いのではないでしょうか。あるいは、流行りや周囲の流れに合わせて、自分を納得させて本当の不安を隠したり。
なんとなく今の自分に納得していない、このままでいいのかという漠然とした不安がある場合に、あなたの行動の原動力を探ることが不安を解消する大きなヒントになることがあります。
今回は、あなたの行動の原動力を探り、不安を具体化することで不安を軽減する方法をご紹介します。
1.不安を具体化する質問。力を注いだことは何?
子供のころから今までを振り返って、あなたはどんなことに力を注いでいましたか?これは就職活動の面接でも何でもなく、あなた自身に問いかけてみてください。
例えば、わたしの場合「勉強」を頑張っていたということぐらいしか思い浮かびませんでした。その結果にこだわっていました。社会人になって、その頑張る対象は「仕事」へ変わりました。でも、その姿勢は似たようなもので、とにかく結果にこだわる。他の人より頭一つ出ることに執着していました。今となっては、自分の人間としての浅さに恥ずかしくなりますが、他の人より結果を出すことに集中していたんです。
あなたは何に頑張っていましたか?「頑張っている」というと努力をしていないといけないという感覚がするのであれば、「何に執着していましたか?」という質問の方が本質的かもしれません。
まずは、その点を洗い出してみてくださいね。
2.なぜ執着していたのか?それを紐解くことが、不安の解消へ
次に、1で出てきたことに対して、なぜあなたは力を注いでいたのか、執着していたのかをじっくり考えてみてください。きれいごとでもなく、正解があるわけでもありません。誰かに発表するわけでもないので、あなたの本当の本当の本心を深堀りしてみてください。それは、なぜ?を繰り返すことで見えてきます。
例えばわたしの場合、1のところで「勉強」「仕事」というアイテムが出てきました。なぜそれを頑張っていたのか、執着していのか?それは認められたい、評価されたいからなんですよね。
自分が勉強や仕事で結果を出すこと=自分が自分として個性を保ち、認められるという、わたしの中での勝手な方程式があったんです。なぜ、他の人より結果を出すことが、認められるという感覚につながるのでしょうか。
それは、わたしの家庭環境に原因があります。経済的に苦しい家庭に育ったわたしは、経済力がないことに劣等感を感じていたのです。その劣等感を打ち消すために、他の人より勉強や仕事で結果を出すことに執着していたのです。
これはあくまでわたしの例です。あなたの場合はどうでしょうか?自分の弱い部分、苦しい過去に向き合う可能性もあるので辛い作業かもしれません。でも、あなたが執着していたもの、力を注いでいたものの原因を探っていくとあなたが何のために頑張っているのか、心の声が見えてきます。
3.今やるべきこと
2であなたが何かに対して集中する時、頑張ろうとする時の原動力がわかります。その上で、今やるべきことを考えてみてください。
わたしの場合、原動力は「経済力がないことへの不安、劣等感を消すこと」でした。そんな劣等感自体を感じないように、物事への捉え方を変えるというような自己啓発的アドバイスは、もう聞き飽きてしまいました。
もちろん、それも一つの方法かもしれません。でもわたしは、まずその原動力に真っ直ぐ向き合うことにしました。つまり「経済力を持つことで経済力への不安をなくすこと」です。それが私にとってのシンプルな答えでした。今やるべきことは経済力を持つということです。そのための行動に集中すればいいんです。それで不安がなくなったら、今までの劣等感から来る漠然とした不安はなくなります。
他人と比べ、優劣をつけ、競争し、人より優れているという感覚を持つことで劣等感をごまかすことは根本的な解決ではありません。痛み止めの薬を飲んで痛みをごまかしているだけなんです。そもそもの体質を改善して痛みが発症しないようにするためには、何を原動力に行動しているのか、その心の背景を知ることが大事なんです。
なんだか抽象的な話になってしまいましたが、お伝えしたかったのは、あなたが漠然と感じている不安を具体化することが大切だということなんです。そのためには、開けたくない過去の扉を開けたり、自分の醜い部分も見るかもしれませんが、最後にはスッキリします。
不安が具体化すると、それを解決するための行動が見えてきますよ。