ノウハウに固執していませんか?方法論に振り回されないための2つの問いかけとは?

      2017/10/28

最近、ノウハウや方法論の情報があふれていますよね。あふれているということは、需要があるということなのだと思います。でも、ノウハウや方法論で身を固めても大事なことを見失ってしまう可能性があるんです。

今回は、ノウハウや方法論にこだわることで見失いがちな、自分の心の本質に迫るヒントをご紹介します。

 

1.ノウハウを取り入れて、日々の生活にいかされていますか?

 

ノウハウや方法論を知って学ぶこと自体が悪いわけではないですが、その学んだことを、日々の生活や習慣に反映されているかを振り返ってみましょう。

ノウハウや方法論を振りかざしているだけでは、頭でっかちになりがちなんですよね。

私は最近、ヨガや瞑想を日常的に行うようになったのですが、瞑想とは何かという話を聞いた時に、なるほどと思ったことがあります。

スピリチュアルがどうとかは私はよくわかりません。でも、瞑想ってそもそも心と体が一致して整う状態なんです。心の欲求と体の動きが一致しないから、体や心になんらかの不都合が起こるんです。

ここで瞑想の話を詳しくしたいのではないですが、「心と行動が一致しない」という点で、ノウハウの話と似ているなと思ったんです。

瞑想の話をしてくれた人が、瞑想って座禅のように座ってやることだけが瞑想ではないと言っていたんです。ダンスを踊っている時、音楽を聴いている時、食事している時…自分が没頭している状態が瞑想の一種でもあると。

つまり「座って無にならなければいけない」といった方法論ばかりが出歩いていますが、本来の瞑想の目的に立ち返ると、自分が夢中になって没頭している時間を習慣的に意識するだけでも一歩前に進んだことになるんです。自分がそれでいつもより心が軽くなる、体の調子が良くなればそれでOKなんです。

”こうでなければいけない”というルールばかり意識すると、本来の目的を果たせないまま、凝り固まった知識だけがついていくことになります。

一旦、ノウハウや方法論から離れて、もう少し肩の力を抜くことも大事かもしれません。そうすると、なぜノウハウを学ぼうとしているのか、何のための行動なのかという本来の目的が見えてくるのではないでしょうか。

 

 

2.ノウハウに固執すると、否定的な考えも強くなっていませんか?

 

ノウハウや方法論を身につければ身につけるほど、それに当てはまらないものに対してバカにしたり、否定したり、受け入れられないという思考の偏りが生まれる可能性があるんです。

例えば「起業するなら1日○時間これをやらなければいけない」というノウハウを覚え、ひたすらそれを信じて行動していたとしましょう。そうすると、その行動基準から外れている人を否定したくなってしまうんです。あるいは、そのノウハウを実践しなくともうまくいっている人を見ると、相手を否定したくなってしまうのではないでしょうか。

あくまで、あなた自身が検証しながら納得して取り入れた習慣ならいいのですが、外から取り入れた知識、これをやるといいと言われたノウハウなどは、あなたの本来の目的とは違う方向に努力をしているかもしれないので、客観的な視点を意識するといいと思います。

決して、ノウハウや方法論を否定しているわけではありません。わたしも多くのノウハウや方法論を片っ端から学ぼうとしていた時もありました。

でも、結局は自分の習慣になるぐらい腑に落ちた行動基準でなければあまり意味はないのです。むしろ理論武装して柔軟性に欠けてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

最後に、わたしが慕っている大先輩に言われた言葉をお伝えします。

「ノウハウをどうやって身につけたのかと質問されることがよくある。でもそんなこと意識したことはない。ただ1つだけ言えることは、日常を生きているだけではノウハウは身につかない。非日常を経験することを積み重ねることでノウハウが身につくんだ」と。

ノウハウを探して取り入れることにエネルギーを使うより、とにかく経験を積むこと。それ自体がノウハウとして、あなたの財産になっていくのではないでしょうか。

 

 

 

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