女性が男性をライバルとして闘う時代は終わった〜女性の働き方は変化する〜
2017/10/16

バリバリ仕事をし、男性と同じ土俵で仕事をし、会社で活躍している女性かっこいいですよね。
でも、そのような男性的な闘い方は女性を苦しめることになったり、0か100かのように何かを捨てるという選択を迫る場合もあります。プライベート、結婚、出産…
これからの時代は、女性は武装して男性をライバルとして闘うのではなく、女性のままで活躍していっていいのではないでしょうか。既にそういった流れになりつつありますし。
女性が”女性のままで”輝き活躍していくための考え方のヒントをご紹介します。
1.女性の働き方に柔軟性を持たせるためには。男女のパフォーマンス特性の違いを認識する
私は小学生、もっというと幼稚園の頃から、”ライバルは男の子”と自然と思っていました。三姉妹の末っ子として育ち、いかにも女家庭な感じですが、自立心が強く、上昇志向の強かった私は、勉強や運動で上位にいることが自分の存在価値を認めるもだと思っていたように思います。
上を目指す過程で、いつも良きライバルとして浮上するのは男の子。男の子と切磋琢磨しましたね。
なんとなく、女性同士の争いって面倒だなと、もの心ついた時から思っていたのかもしれません。
そんな私ですが、高校は女子校でした。でも女子校といっても面倒な争いには巻き込まれず、ライバル心を持つというより、共に成長するという感じでした。
でも、私が男女の差を意識するようになり、女性として生きていいんだと思えるようになったのはごく最近のことです。社会人になってからしばらくは、男にも負けない!と鼻息荒くキャリア志向まっしぐらだったんです。
でも、3社経験し、いろんな人を見たり、いろんな経験をしていく中で気づきました。女性には女性なりの、男性には男性なりの得意不得意があり、闘う土俵が違うと。
これまでは、女性としての自分が社会で認められ男性と対等に活躍していくには、男性社会で男性以上に結果を出すことが必要だと思っていました。
いまだにその傾向は根強いですが、この考え方は女性の成長を阻害し、社会で活躍し続けていたいという優秀な女性の活躍の機会を奪ってしまう要因なのではないかと思い始めたんですよね。
女性は、一般的にはこんなことが得意な人が多いです。(もちろん個人差ありますが)
・長い目で物事を捉えること
・マメにコミュニケーションを取る etc..
営業の仕事でも、サポートでも、起業家でも投資家でも・・・女性と男性では得意な作業が違ったり、男性だからこそ素晴らしいパフォーマンスが出せることもあれば、女性だからこそ男性にはできない仕事のパフォーマンスが出せたりするのです。
そもそも男女は仕事において違う性質を持っている、認識することが大きな一歩なのではないでしょうか。男性と同じパフォーマンスの性質を、必ずしも女性が追求する必要はないかもしれないのです。
2.パートナー関係でも男女の差を認める
仕事での女性の活躍と、プライベートでの良好なパートナーは密接に結びついています。1.でお伝えした仕事での男女の違いを認めるということは、プライベートでも同じことが言えるんです。
わたしは、プライベートのパートナーに対しても、女性として見下されたくないという変なプライドが心の奥底にありました。
でも、プライベートにおいても”男性と比較するのはやめよう”と思うようになって気持ちが楽になりました。そうすると、男性が不得意なことは女性である自分がカバーすればいいし、男性に任せる部分は任せて頼ってしまおうという良い補完関係が築けるようになったんですね。
私ができることをなんで相手はできないの?なんでこれをやってくれないの?こういった不満を持ちがちではないでしょうか。
相手との違いを認めること、補完し合えばいいと思うことは仕事でもプライベートでも大切なことなんです。もっといえば、男女という比較に限らず個々人に関して言えることですね。
女性の働き方、生き方をもっともっと柔軟に多様にしていくためには、「男女平等」「女性活躍推進」という名ばかりの制度よりも、もっと根本の考え方を見つめ直すことが大事なのではないでしょうか。男性には男性の活躍の仕方や特徴があります。それと同じで女性には女性の特徴や得意があります。
これを一色単にしてしまうと、女性がキャリアを築くためには武装して男性的に闘う必要があるというスタイルになってしまうんです。女性らしさを出せということではなく、女性と男性では仕事上の特性や得意が違うので、男性をライバル視して疲れてしまわないでくださいねということが言いたかったんです…武装しすぎてしまうと、本来の自分がわからなくなります。むしろ、武装している鎧をずっと取ることができなくなる人もいますよね。
女性のキャリアは男性をライバルとして闘うことで築くものではないんです。特に選択肢が多く、働き方も多様な今の時代はなおさら。あなたも、鎧を外してみてくださいね。