憧れている仕事や生活がある。でもいまいち進んでいない…。その憧れがブレない軸になるためには?

憧れの仕事、憧れのライフスタイル。誰しもが思い描くことがあるのではないでしょうか。好きなことが仕事にできたらいいな…。海外で悠々自適に生活できたらいいな…。
理想を描くこと、それを目指すことは大賛成。わたしもいろんな理想を思い描きながら、自分の進む方向を日々見つめ直しています。
でも、最近よく思うのは、仕事や生活に「憧れ」を抱きすぎている人が多いのではないかなと。特に、起業やフリーランスを目指している、海外移住を目指しているという場合。華やかな面だけを見て、憧れていろんな話を聞きにいったり。でも、いざ現実的な面を垣間見ると「わたしが目指しているものとは違った」なんて落胆することも。
「憧れ」と、本当に腑に落ちて「目指す」という状態は似ているようで違う。
今回は、なんとなく憧れていることがある、目指しているつもりのものがある、でもなんだか状況が変わらない。そう思い悩んでいるあなたへ。「憧れ」から抜け出すヒントをお伝えしたいと思います。
1.憧れからのスタートは、いいところしか見えないもの。酸いも甘いも見ること
これまで、憧れからスタートした恋愛を経験したことはありますか?学校で誰もが憧れるかっこいい先輩。誰からも一目置かれるような美女。でも、実際に付き合ってみたら、イメージしていた人とぜんぜん違ったなんてことも。実際、わたしもそんな経験をしています(笑)
起業やフリーランスに憧れる、海外移住に憧れるという人も、この恋愛状態になっている場合があるんです。華やかでかっこいい部分、キラキラして素敵な部分、誰もがうらやむ生活を手に入れているように見える。海外のカフェで仕事して自由な生活を楽しんでいるように見える。いいな…わたしもこんな人生を送りたい。そう思うこともあると思います。隣の芝は青く見えてしまいますよね。
そんな華やかな部分を見て、「よし、わたしもこんな生活を目指そう!」「フリーランスになって自由な生活を送ろう!」「海外移住して、かっこいい人生を歩もう!」と意気込むこともあるかもしれません。
もちろん、自分の理想や夢を追いかけること、そこを目指して突き進むことはとても素敵なことだと思います。わたしも目指すところがあって、日々行動したり、変化していくことができているので。
でも、ときどき、そういった憧れの生活を、まるでアイドルへの恋愛のように、いいところばかり想像を膨らましてしまっている人がいるように感じます。
いいところ、華やかな部分だけを見て憧れている場合、実際にその憧れの生活にいける道が現れたときに、「あれ、わたしが思っている生活と違う」「こんなに大変だと思わなかった」なんて、理想と現実のギャップにガッカリする可能性もあります。
これを防ぐためには、実際にその生活を叶えている人、実行している人の、リアルな生活を垣間見ることをおすすめします。あるいは、その生活に到達するまでに通過してきた大変な苦労や現実的な部分を聞くことが、とっても大事なんです。酸いも甘いも知るということですよね。
2.腑に落ちた状態で目指す。これがブレずに走りつづけられるコツ
わたしは、ドリームキラーと言われる人のように、誰かの夢を否定したり、足を引っ張ろうとしているわけではありません。わたし自身、まだまだ実現したいことは山ほどありますし。むしろ、何かを目指している人、そういう人を応援できる人と一緒に仕事をしたいと思っています。
だからこそ、あなたが目指している仕事や生活の、酸いも甘いも知った上で、腑に落ちている状態になることをおすすめしたいんです。表面的ないい部分、華やかな部分だけに憧れて目指していると、どこかで「なんでこれを目指していたんだろう」と思ってしまうかもしれないからなんです。
もっと本質的に、心の底から、それを目指したいと思うようになると、憧れていたことに対して現実的な部分を見ても、落胆することなく、ブレることなく、突き進むことができるのではないかと。
たとえば、最近、海外移住を目指す人に向けたセミナーが増えてきているように感じます。「海外移住」ってなんだかかっこいいですよね。でも、実際に海外で生活するということは、大変な苦労もありますよね。
どの国に行くかにもよりますが、言語が通じない、食事が合わない、医療が整っていないという生活面の違いに慣れるのも時間がかかるかもしれません。あるいは、税制が違ったり、ビザのルールも違う。子育ての環境も違う。いざ生活するとなったら、かっこいいことだけではないんですよね。(わたしも海外移住を計画中なので、現実的に住むなら、どの国がいいか検討しているところなんです。だから、この例をあげてしまいましたが)
いま憧れている、理想の仕事や生活がある。これはとてもいいことですよね。でも、華やかな部分、いいところだけを見てその気持ちを抱いているとしたら、現実的な部分や苦労する部分も先に見ておくことをおすすめします。それを知った上でも目指したいと思うのであれば、それは本物の想い。誰がなんと言おうが、突き進むことができる強い力に変わっていくのではないでしょうか。